突発やプレイ日記を書き逃げする雑記帳。
未完結品多し。
ネタバレ満載警報発令中~。
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『平行風景』のため仮面レス。なのです。
その日、大詠師モースから緊急招集が下ったのは夜もかなり遅い時間帯のことだった。
アリエッタに声を掛けて先に行かせたアニスは、ついでにシンクも呼んで行こうと執務室の扉を叩いた。
「シンク~、居ないのぉ~?」
暫く声を掛け続け、自分より先に部屋を出たのかと思い始めた矢先、唐突に扉が開いた。
「……何?」
幾分か不機嫌に見下ろすシンクは、制服よりも大分簡素な黒服の肩にタオルを掛けていた。
髪からは未だ雫が滴っている。
(髪……降りてるぅ…………)
アニスは予想外の不意打ちに、呆然と見上げるばかり。
「用が無いなら帰ってくれる?」
「ふぇ? あ、ああ、ええっとね……」
素っ気ない態度で髪を拭き始めたシンクの頭を凝視したまま、しどろもどろに用件を告げる。
「モース様の緊急招集だって。早く行かないとなんだよぅ」
言いながら、内心では「タオル邪魔ぁ!!」とか考えていたり。
「ふぅん、そう」
シンクはそれだけ返すと、さっさと扉を閉めにかかった。慌てて扉を押さえつけるアニス。
「ちょっ、急ぎだって言ってんでしょぉ!」
「……支度するから先行っててよ。髪とか手間――」
「えーーーーっ!! 勿体ないぃ~~!!」
反射的に迸ったアニスの心の叫びは、閑静な廊下にわんわんと響き渡った。
「何が?」
姦しい絶叫に眉根を寄せるシンク。
アニスが頭を抱えた隙に扉を閉めようとした矢先、今度は黄色くてぶっとい腕が扉の縁に掛けられた。
アニスは本気だ。
「え、ええっと……ほら、折角髪洗ったのにまたジェル付けたりとか勿体ないなぁって。あはは……」
言いながらも、視線は“洗って降りちゃってる髪”に釘付けになっている。
「アンタに関係無いだろう。開いてると着替えられないんだよ。急ぎなら、アンタこそさっさと行きなよね」
「いや、でも急ぎだからぁ」
「だから、着替えるんだよ。軍の招集に私服で出られるわけ無いだろう。頭悪いんじゃないの?」
「なぁんだとぉ!! も~お怒った! トクナガ、拉致れ!!」
この後も暫くもめ続けた二人が、緊急招集に大遅刻したことは言うまでもない。
“髪が降りちゃったシンク”が書きたかっただけです。はい。
どこかでイラスト書かれてないかなぁ……。
その日、大詠師モースから緊急招集が下ったのは夜もかなり遅い時間帯のことだった。
アリエッタに声を掛けて先に行かせたアニスは、ついでにシンクも呼んで行こうと執務室の扉を叩いた。
「シンク~、居ないのぉ~?」
暫く声を掛け続け、自分より先に部屋を出たのかと思い始めた矢先、唐突に扉が開いた。
「……何?」
幾分か不機嫌に見下ろすシンクは、制服よりも大分簡素な黒服の肩にタオルを掛けていた。
髪からは未だ雫が滴っている。
(髪……降りてるぅ…………)
アニスは予想外の不意打ちに、呆然と見上げるばかり。
「用が無いなら帰ってくれる?」
「ふぇ? あ、ああ、ええっとね……」
素っ気ない態度で髪を拭き始めたシンクの頭を凝視したまま、しどろもどろに用件を告げる。
「モース様の緊急招集だって。早く行かないとなんだよぅ」
言いながら、内心では「タオル邪魔ぁ!!」とか考えていたり。
「ふぅん、そう」
シンクはそれだけ返すと、さっさと扉を閉めにかかった。慌てて扉を押さえつけるアニス。
「ちょっ、急ぎだって言ってんでしょぉ!」
「……支度するから先行っててよ。髪とか手間――」
「えーーーーっ!! 勿体ないぃ~~!!」
反射的に迸ったアニスの心の叫びは、閑静な廊下にわんわんと響き渡った。
「何が?」
姦しい絶叫に眉根を寄せるシンク。
アニスが頭を抱えた隙に扉を閉めようとした矢先、今度は黄色くてぶっとい腕が扉の縁に掛けられた。
アニスは本気だ。
「え、ええっと……ほら、折角髪洗ったのにまたジェル付けたりとか勿体ないなぁって。あはは……」
言いながらも、視線は“洗って降りちゃってる髪”に釘付けになっている。
「アンタに関係無いだろう。開いてると着替えられないんだよ。急ぎなら、アンタこそさっさと行きなよね」
「いや、でも急ぎだからぁ」
「だから、着替えるんだよ。軍の招集に私服で出られるわけ無いだろう。頭悪いんじゃないの?」
「なぁんだとぉ!! も~お怒った! トクナガ、拉致れ!!」
この後も暫くもめ続けた二人が、緊急招集に大遅刻したことは言うまでもない。
“髪が降りちゃったシンク”が書きたかっただけです。はい。
どこかでイラスト書かれてないかなぁ……。
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