突発やプレイ日記を書き逃げする雑記帳。
未完結品多し。
ネタバレ満載警報発令中~。
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舞子ちゃんのママはお家のこと何にも出来ないそうな。
そんなお母様の教えより。
「お兄ちゃん、悪い人? 悪い人とは一緒にいちゃいけないって先生が言ってたよ?」
その日神社境内に置かれたジャングルジム前に佇んでいた少女は、凍夜と目があった瞬間に開口一番そう言った。
凍夜は少女を見下ろして口を開きかけ、はたと何か思い付いたように口を閉ざした。
「な……なに? お兄ちゃん、やっぱり悪い人? けーさつにげんたいされるの?」
言葉とは裏腹に好奇に満ちた瞳を向けられ、凍夜は困り顔で首を捻った。
「うん……あのさ。別に悪い人じゃないと思うんだけど、じゃあ良い人なのかなって思ってさ。自分で自分を“良い人”って、言い辛くない?」
「あ、舞子も分かるー。クラスの子に、自分はカワイイからって自慢するこがいるけど、よく自分で言えるなっていつも思うの」
凍夜の言葉にもっともだと頷き返す、自称舞子ちゃん。
凍夜は舞子の隣へ歩み寄り、ジャングルジムに寄りかかった。
「怪しい者じゃないよって言われて信じるヒトなんて、まず居ないよね」
「じゃあ、悪い人ってどうやって判断するの? 分からなかったら、誰ともお話ししちゃイケナイのかな」
ジャングルジムに背を向けて、二人揃ってうーんと唸る。
「とりあえず、『カワイイからおかしあげる』って人にはついて行っちゃいけないんだって、先生言ってたよ」
「『家族が怪我したから病院に連れて行ってあげる』って言う人の車にも乗っちゃいけないんだよね」
「でも、こういうのだとお兄ちゃんみたいな“みせーねん”の人は分かんないね」
舞子は凍夜の前に回り込み、真っ直ぐに前を見上げた。
隣に並んでいた時より微妙に間隔が開いている辺り、すぐに逃げられるように計算しているのかも知れない。
「お兄ちゃんのいい所と悪い所は? 舞子、それで考える」
大きな瞳に見つめられ、凍夜は考えこみつつもポイントを挙げ始めた。
「悪い所は……夜更かしとか、携帯ナンバー教えられても絶対に自分から連絡しないとか? あと、トイレが多いとか笑わないとか他人の話聞かないとか……イロイロ言われてるけど」
「よふかしは不良の第一歩だよ? お兄ちゃん、やっぱり悪い人なの?」
「良い所……良い所は……」
舞子の話を思いっきり無視して考えこむ凍夜。
悪い所とやらを早くも発揮しているらしい。
「特技、家事全般……」
ポツリ呟きに、舞子の瞳が一瞬鋭い輝きを放った。
それはまるで猛禽類のそれである。
「日課、神社のお参りとおみくじ」
凍夜は見上げてくる視線を受け流し、困ったように首を捻った。
「趣味は……僕、多趣味だからなぁ」
「お兄ちゃん」
いつの間にか目前まで近寄ってきていた舞子の瞳は、内心に潜むナニカにギラギラと輝きまくっていた。
「舞子、お兄ちゃんのお友達になってあげてもいいかなぁ」
「え、そう?」
(家事が得意……ママが言ってた“ゆーりょーぶっけん”って、こういうのだ! ぜーったいに逃がしちゃダメよってママが言ってた!!)
小学二年生の瞳にちらつくのは、いやに現実味を帯びた打算。
コミュの内容をすっかり忘れた舞子のアタックに、凍夜の運命やいかに。
次回へ……続くの?
そんなお母様の教えより。
「お兄ちゃん、悪い人? 悪い人とは一緒にいちゃいけないって先生が言ってたよ?」
その日神社境内に置かれたジャングルジム前に佇んでいた少女は、凍夜と目があった瞬間に開口一番そう言った。
凍夜は少女を見下ろして口を開きかけ、はたと何か思い付いたように口を閉ざした。
「な……なに? お兄ちゃん、やっぱり悪い人? けーさつにげんたいされるの?」
言葉とは裏腹に好奇に満ちた瞳を向けられ、凍夜は困り顔で首を捻った。
「うん……あのさ。別に悪い人じゃないと思うんだけど、じゃあ良い人なのかなって思ってさ。自分で自分を“良い人”って、言い辛くない?」
「あ、舞子も分かるー。クラスの子に、自分はカワイイからって自慢するこがいるけど、よく自分で言えるなっていつも思うの」
凍夜の言葉にもっともだと頷き返す、自称舞子ちゃん。
凍夜は舞子の隣へ歩み寄り、ジャングルジムに寄りかかった。
「怪しい者じゃないよって言われて信じるヒトなんて、まず居ないよね」
「じゃあ、悪い人ってどうやって判断するの? 分からなかったら、誰ともお話ししちゃイケナイのかな」
ジャングルジムに背を向けて、二人揃ってうーんと唸る。
「とりあえず、『カワイイからおかしあげる』って人にはついて行っちゃいけないんだって、先生言ってたよ」
「『家族が怪我したから病院に連れて行ってあげる』って言う人の車にも乗っちゃいけないんだよね」
「でも、こういうのだとお兄ちゃんみたいな“みせーねん”の人は分かんないね」
舞子は凍夜の前に回り込み、真っ直ぐに前を見上げた。
隣に並んでいた時より微妙に間隔が開いている辺り、すぐに逃げられるように計算しているのかも知れない。
「お兄ちゃんのいい所と悪い所は? 舞子、それで考える」
大きな瞳に見つめられ、凍夜は考えこみつつもポイントを挙げ始めた。
「悪い所は……夜更かしとか、携帯ナンバー教えられても絶対に自分から連絡しないとか? あと、トイレが多いとか笑わないとか他人の話聞かないとか……イロイロ言われてるけど」
「よふかしは不良の第一歩だよ? お兄ちゃん、やっぱり悪い人なの?」
「良い所……良い所は……」
舞子の話を思いっきり無視して考えこむ凍夜。
悪い所とやらを早くも発揮しているらしい。
「特技、家事全般……」
ポツリ呟きに、舞子の瞳が一瞬鋭い輝きを放った。
それはまるで猛禽類のそれである。
「日課、神社のお参りとおみくじ」
凍夜は見上げてくる視線を受け流し、困ったように首を捻った。
「趣味は……僕、多趣味だからなぁ」
「お兄ちゃん」
いつの間にか目前まで近寄ってきていた舞子の瞳は、内心に潜むナニカにギラギラと輝きまくっていた。
「舞子、お兄ちゃんのお友達になってあげてもいいかなぁ」
「え、そう?」
(家事が得意……ママが言ってた“ゆーりょーぶっけん”って、こういうのだ! ぜーったいに逃がしちゃダメよってママが言ってた!!)
小学二年生の瞳にちらつくのは、いやに現実味を帯びた打算。
コミュの内容をすっかり忘れた舞子のアタックに、凍夜の運命やいかに。
次回へ……続くの?
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