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This blog is Written by 佐倉透湖,Template by ねんまく,Photo by JOURNEY WITHIN,Powered by 忍者ブログ.
突発やプレイ日記を書き逃げする雑記帳。 未完結品多し。 ネタバレ満載警報発令中~。
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 初登校ムービー、モノレールイベント、港区マップ参照?




「やっぱりさ、緊急事態があった場合に閉じこめられたら困るじゃないか。だから、こういうのは何にでも付きものなんだよ」
「なるほどナァ」

 非常用ロックを外し、無事に線路へ降り立った三人組。
 タルタロスと線路の前後を見比べている凍夜の言葉に、伊織の感心したような相づちが返る。
 先に降りていたゆかりは、コンクリ壁に弓ケースを立て掛け、凍夜へと振り向いた。

「ヘンな事詳しいよね、キミって」
「そうかなぁ。多趣味も雑学も、結構役に立つもんだよ。ほら、“芸は身を助く”って言うじゃない」
「え、それって意味合ってるのかな」
 眉を寄せるゆかりの横で、伊織は晴れやかな顔で力一杯伸びをしている。
 作戦時の不満も死と隣り合わせのスリルも、彼にとっては喉元過ぎればどうでもいいことらしい。



「そいじゃ巖戸台まで戻りますか。ワイルダックバーガーまだ開いてっかなぁ、マジ腹減った~」
 気の抜けた声を出しながら早速ポケットを探る伊織。
 呆れ顔で伊織を見上げるゆかりの向かいで、凍夜は目を細めて巖戸台方面を見つめている。


「時速百五十㎞キロオーバーを八分弱」


 脈絡のない言葉に、伊織とゆかりは声の主へと顔を向けた。
 線路の先を見つめていた発言者は、向かいに立つ二人へゆっくりと振り向いた。
「……解は?」
「はぁ?」

 突然出された数式に目を見開いている伊織の横で、周囲を見回すゆかり。
 ゆかりの正面に、光を反射するモノレール。
 右手――進行方向に、先刻衝突しかけた先行車両。
 巖戸台駅がある左手側にも、既に駅は見えない。
 背後にそびえるコンクリ壁の向こうには、灯の消えた街並みと、月光に浮かび上がるタルタロス。

「リーダー」
「ん?」

 月を見上げるゆかりの背中に静かな返事が返る。
 一人話題に取り残された伊織を放置したまま、暫しの沈黙。
 ややあって、ゆかりは弓ケースを肩に掛けると肩越しに振り向いた。

「影時間が明けるまでポートアイランド駅で待って、モノレールで帰りませんか」
「そうだね。そっちの駅の方が断然近いし」



 さっさとポートアイランド方面へ歩き出した二人の背中を見送りながら。
「…………ああ、そういうことか」
 伊織はタルタロスに掛かる月を見上げた。



 緩やかに湾曲する線路の右手に月高が見えるのは、ポートアイランド駅間近の証――
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