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This blog is Written by 佐倉透湖,Template by ねんまく,Photo by JOURNEY WITHIN,Powered by 忍者ブログ.
突発やプレイ日記を書き逃げする雑記帳。 未完結品多し。 ネタバレ満載警報発令中~。
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 実際、居ますよね。こういう人。




「あ~、絶景だナァ」
「何言ってんの、順平。口動かす暇があったら、とっとと走る!」
「へいへい……」



 五月九日、満月。
 この日、街中に大規模なシャドウ反応を感知した活動部の面々は、まだ肌寒い深夜の風を切り問題の場所へと走っていた。
 シャドウ反応が現れた場所……停車中のモノレールへ向けて。

「モノレールの線路なんて、普通は絶対入れないよね。結構貴重な体験じゃないか。……他に入る手段って言ったら何だろ? 飛びこみ自殺とか?」
「物騒な話すんなよ怖えな。それでなくても、お月様を背負ったタルタロスさんがマジスゲェってのに」
「ホント。タルタロスの内部は、まあ影時間だなって思えるけど、通学路からこんなの見てると、何が現実だったか分からなくなりそう……」

 何時シャドウに遭遇してもいいよう、全力疾走はせず体力を温存し……ているハズなのに、軽口叩いていては意味が無いような気がしなくもない。





「はぁ、けっこーデケェんだな。普段乗ってる時はそんな感じねーけど」
「ホームからだと下半分見えないからね。それにしても……」
 タルタロスの遠景を満喫しながら走り続けた一行は、程なく問題のモノレールへと辿り着いた。
 ポカンと口を開けて見上げる伊織の横で、凍夜は車体を見回している。

「開いてるね、扉」
 凍夜の呟きに、ゆかりは最後車両の扉を見上げて首を傾げた。
「そうだね。……しかも全開だし」
「まあイイじゃねえの、ラクチンでさ。じゃ、ちゃっちゃと入りますか」
「うん、だけど……」

 作戦リーダーの微妙な言い回しに、伊織とゆかりが顔を向ける。
 生活音の途絶えた真の静寂の中、凍夜は車両の先を見つめて口を開いた。


「僕、一両目でないと嫌な人なんだ」


「「……は?」」

 二人の声が見事にハモる。
 凍夜は二人に視線もくれず、先頭車両を見つめたまま繰り返した。
「どの電車でも、基本的に一両目をキープしてるんだよね。だから、よっぽどの事が無い限りは一両目がいいんだけど」
 そうして、二の句が継げない二人へとにっこりと微笑んだ。

「異存は?」
「……無いデス」
「……同じく」





 かくして、彼等はわざわざ狭いモノレール際をすり抜けて先頭車両まで移動し、そこから車内へ乗り込んだ。



 そして。



『これだけの大物は初めてだ。焦らず慎重に行け!』
「「「あれ?」」」

 見事ボスに鉢合わせしたのだった。





「それじゃあ試練にならないから、やり直しだよ? フフッ」
 闇の中に、楽しげな少年の声が響いた――……



 to be continue……?
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きょうは、さくら
きょうは、さくらで鉢合わせしたの?
BlogPetのみう URL 2006/10/04(Wed)18:29:41 編集
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