突発やプレイ日記を書き逃げする雑記帳。
未完結品多し。
ネタバレ満載警報発令中~。
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冗談抜きで、いつも思う。
「ノゾかないでよ」
モノレール最後尾。
線路から見上げる位置に全開の自動扉。
扉へ続く非常用鉄梯子に真っ先に取り付いたゆかりさんのお言葉により、男子二人組は深夜の月見と洒落込んでいた。
「綺麗だねぇ」
「だな」
タルタロスに掛かる位置で凍り付いた巨大な月を見上げ、ぽつりぽつりと語り合う。
視界の外でゆかりが立てる金属音に紛れるような小さな声で、ゆかりに聞き咎められないよう慎重に、伊織は本題を切り出した。
「……いまさら、だよな」
「だね」
お互い月を見上げたまま囁き交わす。
あのスカートで。
走ったり。
転んだり。
階段上ったり。
あまつさえ、弓を構えている時は前傾姿勢を取りがちだというのに、今更冒険に出る必要が何処にあるのか。
「趣とか、スリルとか、刺激とか?」
「いらねーそんなん。今の方がダンゼン得じゃねえの」
軽く肩を竦める伊織に、伊織らしいねと口の端を持ち上げる。
「で、どうよ」
「趣味は良いんじゃない?」
「んな金あったら、ゲームソフト買うわ。オレ」
「いや、通販とかだと意外と……」
呆れ気味の声にちらりと視線を走らせた、その時。
「ちょっと、いつまで遊んでるの。桐条先輩に怒られても知らないからね」
「「はいはい」」
とっくに昇りきっていたらしいゆかりの声に追い立てられて、二人は鉄梯子へ向けて駆け出した。
密談は、存在しない時間に隠して……。
「ノゾかないでよ」
モノレール最後尾。
線路から見上げる位置に全開の自動扉。
扉へ続く非常用鉄梯子に真っ先に取り付いたゆかりさんのお言葉により、男子二人組は深夜の月見と洒落込んでいた。
「綺麗だねぇ」
「だな」
タルタロスに掛かる位置で凍り付いた巨大な月を見上げ、ぽつりぽつりと語り合う。
視界の外でゆかりが立てる金属音に紛れるような小さな声で、ゆかりに聞き咎められないよう慎重に、伊織は本題を切り出した。
「……いまさら、だよな」
「だね」
お互い月を見上げたまま囁き交わす。
あのスカートで。
走ったり。
転んだり。
階段上ったり。
あまつさえ、弓を構えている時は前傾姿勢を取りがちだというのに、今更冒険に出る必要が何処にあるのか。
「趣とか、スリルとか、刺激とか?」
「いらねーそんなん。今の方がダンゼン得じゃねえの」
軽く肩を竦める伊織に、伊織らしいねと口の端を持ち上げる。
「で、どうよ」
「趣味は良いんじゃない?」
「んな金あったら、ゲームソフト買うわ。オレ」
「いや、通販とかだと意外と……」
呆れ気味の声にちらりと視線を走らせた、その時。
「ちょっと、いつまで遊んでるの。桐条先輩に怒られても知らないからね」
「「はいはい」」
とっくに昇りきっていたらしいゆかりの声に追い立てられて、二人は鉄梯子へ向けて駆け出した。
密談は、存在しない時間に隠して……。
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