12/31 Ｐ３ それゆけ凍夜君！番外【大晦日】

心的不調継続中……。
中途半端なブツで申し訳ないです＞＜
そのうち書き直したい……。

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「良いお年を」

　驚愕の表情を浮かべる皆を振り返り……夜を招く者はクスリと微笑を浮かべた。

「……って、言うんでしょ、年の瀬はさ」
　まるで“ただのクラスメート”のように。

「じゃあね」
　マフラーを翻して扉の向こうへ……。




「年越しそば」



　消える寸前、ポツリ呟きに扉を閉める手が凍り付いた。
　声は……聞き馴染んだ、彼の声。

　振り返れない。
　自分は、もう皆とは違うのだから。
　あの場所へは、二度と戻れな…………。



「お雑煮」
「……」

「おせち」
「…………」



「なんか、雨に震える子犬のような瞳でこっち見てますよ？」
「……もう一声で釣れそうですよね」
「いや……リョージかわいそスギだって。ヤメてやってくれよ……」

　細い扉の隙間からコッソリ覗く綾時の視線を感じながら、ひそひそ話す皆。
　凍夜は真っ直ぐに扉を見つめ、口元に自信に満ちた笑みを浮かべてトドメの一言を言いはなった。





「振り袖」




　……その後綾時がどうしたのかは、御想像にお任せしますです。