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This blog is Written by 佐倉透湖,Template by ねんまく,Photo by JOURNEY WITHIN,Powered by 忍者ブログ.
突発やプレイ日記を書き逃げする雑記帳。 未完結品多し。 ネタバレ満載警報発令中~。
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 序盤、友近に対する態度は結構素っ気ないような気がします。
 イゴールの言葉を思い出したから、じゃあ付き合おうか、みたいな感覚が強烈でしたよ。
 彼が対人関係を知っていくのはこれから? みたいな。




 巖戸台駅前商店街、鍋島ラーメン“はがくれ”。
 朝からしつこく絡んでくる友近に拉致られるようにして、その日、凍夜ははがくれの暖簾をくぐった。
 もっとも、コミュ云々の話を思い出さなければ間違いなく断っていたのだが。



「うーん……。染みるなーコレ」
 一足先にラーメンを啜っている友近の横顔をちらりと見、凍夜は密かに溜息付いた。
 こういう単純明快で分かり易いキャラは、まあ嫌いではない。
 暇な時にちょっとイジるにはもってこいの、愛すべきキャラと言……えなくもない。

 しかしそれは、気が向いた時にかまえる外犬のようなモノ。
 まともに面倒を見る立場に追い込まれるなら、話は別である。
(それでなくとも、うちにはもう伊織っていう上下意識の激しい犬が居るのに……)


「はい、トロ肉しょうゆおまちっ」
 相手に失礼極まりない悩みに溺れていた凍夜の前に、汁を零す勢いで鉢が置かれた。
 忙しく食べては喋り倒している友近の話を聞き流しながら、のびないうちにと麺を啜る。
 一口啜ったところで一瞬箸を止め、凍夜は感心したように目を細めた。

「……な、な、分かった? ここのスープ、スゴくねえ?」
 ハシャぐ友近の声も無視し、レンゲを手にして淡々とスープを啜る。
 しかし友近の方も、凍夜の様子は気にしていない。
 友近はのびる前にと速攻で麺を攻略し、腕組みしながら残りのスープを見下ろした。

「多分、スープに何か入ってるね。普通は絶対入れないようなもの……。なんだろうなー……」
 腕組みしたまま、大げさに首を傾げる。
 その頭が凍夜の肩に触れた所で、友近は隣にツレが居た事を思い出した。

「……あ、悪りい。オレ、ここで食うとテンション上がっちゃうんだよね」
 申し訳なさげに頭を掻く友近へやっと顔を向けた凍夜は、口元に微かな笑みを浮かべてみせた。
「まあ、その気持ちも分かる気がするけどね」
「え、マジ? 分かるのか……この味が」

「鯖節」

「……お前、見かけによらずなかなか……って、へ?」
 感心したようにうんうんと頷いていた友近は、あまりご家庭の食卓では聞き慣れない食材名にカクリと首を傾げた。

「スープの基本は鶏ガラかな。それもレグホンじゃなくて地鶏系だね。丁寧に処理した煮干しと鯖節、それから……」
「兄さん」
「ん?」

 何処か違う世界へ出向いていた凍夜が顔を上げると、目の前に店の主が立っていた。
 彼は湯切りを片手に持ったまま、ゆっくりと首を横に振ってみせた。

「それ以上は……店の企業秘密でさぁ」
「あ……あぁ、そっか。スミマセン、配慮が足りませんでした」
「いいやぁ、兄さんのような客が来てくれて、俺も嬉しいよ」
 潔く己の非を詫びる凍夜に優しい声を掛け、店主は凍夜の鉢にチャーシューを一枚放り込んだ。



>鍋島ラーメン“はがくれ”店主と知り合いになった。



「……あれ?」
 いつの間にか一人置いてきぼりを喰らった友近は、二人の顔を交互に見つめている。
 凍夜はオマケのチャーシューを有り難く頂くと、しみじみと呟いた。

「やっぱり、外犬は外犬のままが良いよ。うん」
「何が? え、何が?」



 こうして、活動部以外のコミュが……あれ?
「オレ……これで終わりじゃないよな? な、エミリ……」
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