突発やプレイ日記を書き逃げする雑記帳。
未完結品多し。
ネタバレ満載警報発令中~。
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やっとまともに3年組を書いたような気がする……。
参加出来ない真田さんをエントランスに置き去りって、蛇の生殺しもいいところですよね。
ちと可哀相;
閑散としたエントランスに凛とした声が響き渡る。
「前方にシャドウだ。油断するなよ」
エントランスに置いてけぼりを喰らった真田は一人階段に座り込み、忙しく機械を操作し後輩達に指示を出し続けている美鶴の勇姿を眺めていた。
折角タルタロスまで来ていながら待機を言い渡されるのは、彼的にはストレスが溜まるばかりである。
(……楽しそうだな。クソ、俺だってまだ探索した事無いというのに。中はどんな様子なんだ? 敵の種類と規模は? ああ、気になる!)
知りたいならば、知ればいい。
入れないなら、訊けばいい。
率直に答えを導き出した真田は、平静を装いながら、ナビを続ける美鶴へと近付いた。
「ヤツらは順調か?」
真田の声に計器から顔を上げた美鶴は、軽く溜息を付いてみせた。
「……まあ、苦戦とまでは行かないようだが」
「どれ、貸してみろ」
真田はイヤホンを片方借り受けると、内心ワクワクしながら耳を寄せた。
イヤホンから、探索チームの声が聞こえてくる……。
『岳羽、回復』
『う、うん……イオ!』
『シャドウピカピカにしてどーすんだよ、ヘルメス喚べねー!』
乱戦の喧噪に混じって聞こえてくるのは、三人組……いや、冷静な一名とギャンギャン喚く他二名の声。
『切れ味悪……。もっと良い剣落ちてないかなぁ』
小気味よい斬り裂き音に混じって、伊織の歓声が響く。
「敵はあと2体。油断するな」
隣に立つ美鶴の声をイヤホン越しに反芻しつつ、真田はノイズ混じりの音声から現在の戦況を分析していた。
(今の剣の音は、凍夜の方か? 岳羽はまだペルソナの制御が甘いようだが……)
真田が考えこんでいる間にも、戦闘は刻々と進んでいく。
『リーダー、クスリくれよクスリーっ』
『岳羽がペルソナケチってる間に使い切っちゃったよ、そんなの。回復なら岳羽に頼んでよね』
『う゛……ゴメンって』
『てか、お前もちゃんと喚べよな!!』
『前半僕ばっか使ってたから、疲れちゃったよ。今日はもう閉店~』
『えーい、今度こそっ』
『夢人はケガしてねーっつの!』
耳に流れてくる会話に、真田は低い唸りを上げた。
これは、この状況は。
何というか……ネタ?
「……大丈夫なのか?」
困惑気味の声を上げる真田からイヤホンを受け取った美鶴は、余裕が垣間見える微笑を浮かべてみせた。
「フフッ、懐かしいな。昔のお前たちを思い出すよ」
「……」
……昔の俺たちって、あんなだったのか?
マイペースな凍夜を美鶴として、では……他は?
「ああ、“たち”は失礼だったか」
「…………」
ポツリ漏らし、ナビを再開する美鶴の横で、真田は心の中で滂沱の涙を流していた。
参加出来ない真田さんをエントランスに置き去りって、蛇の生殺しもいいところですよね。
ちと可哀相;
閑散としたエントランスに凛とした声が響き渡る。
「前方にシャドウだ。油断するなよ」
エントランスに置いてけぼりを喰らった真田は一人階段に座り込み、忙しく機械を操作し後輩達に指示を出し続けている美鶴の勇姿を眺めていた。
折角タルタロスまで来ていながら待機を言い渡されるのは、彼的にはストレスが溜まるばかりである。
(……楽しそうだな。クソ、俺だってまだ探索した事無いというのに。中はどんな様子なんだ? 敵の種類と規模は? ああ、気になる!)
知りたいならば、知ればいい。
入れないなら、訊けばいい。
率直に答えを導き出した真田は、平静を装いながら、ナビを続ける美鶴へと近付いた。
「ヤツらは順調か?」
真田の声に計器から顔を上げた美鶴は、軽く溜息を付いてみせた。
「……まあ、苦戦とまでは行かないようだが」
「どれ、貸してみろ」
真田はイヤホンを片方借り受けると、内心ワクワクしながら耳を寄せた。
イヤホンから、探索チームの声が聞こえてくる……。
『岳羽、回復』
『う、うん……イオ!』
『シャドウピカピカにしてどーすんだよ、ヘルメス喚べねー!』
乱戦の喧噪に混じって聞こえてくるのは、三人組……いや、冷静な一名とギャンギャン喚く他二名の声。
『切れ味悪……。もっと良い剣落ちてないかなぁ』
小気味よい斬り裂き音に混じって、伊織の歓声が響く。
「敵はあと2体。油断するな」
隣に立つ美鶴の声をイヤホン越しに反芻しつつ、真田はノイズ混じりの音声から現在の戦況を分析していた。
(今の剣の音は、凍夜の方か? 岳羽はまだペルソナの制御が甘いようだが……)
真田が考えこんでいる間にも、戦闘は刻々と進んでいく。
『リーダー、クスリくれよクスリーっ』
『岳羽がペルソナケチってる間に使い切っちゃったよ、そんなの。回復なら岳羽に頼んでよね』
『う゛……ゴメンって』
『てか、お前もちゃんと喚べよな!!』
『前半僕ばっか使ってたから、疲れちゃったよ。今日はもう閉店~』
『えーい、今度こそっ』
『夢人はケガしてねーっつの!』
耳に流れてくる会話に、真田は低い唸りを上げた。
これは、この状況は。
何というか……ネタ?
「……大丈夫なのか?」
困惑気味の声を上げる真田からイヤホンを受け取った美鶴は、余裕が垣間見える微笑を浮かべてみせた。
「フフッ、懐かしいな。昔のお前たちを思い出すよ」
「……」
……昔の俺たちって、あんなだったのか?
マイペースな凍夜を美鶴として、では……他は?
「ああ、“たち”は失礼だったか」
「…………」
ポツリ漏らし、ナビを再開する美鶴の横で、真田は心の中で滂沱の涙を流していた。
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