突発やプレイ日記を書き逃げする雑記帳。
未完結品多し。
ネタバレ満載警報発令中~。
最新記事
カテゴリー
ブログ内検索
最新トラックバック
アクセス解析
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
実際、召喚器の構造ってどうなっているのやら。
ていうか、「しょうかんき」って打つと「償還期」って変換される……。
「こうっ、こうやって頭を撃ち抜く感じで。大丈夫、弾入ってないからどう間違っても危なくないから」
「でも、岳羽凄い緊張してたじゃないか」
「そ、それは……いくら空砲だって頭で理解してても、銃口自分に向けるのは怖いじゃない」
四階作戦室に設置されたモニターに映るのは、自身の手を銃に見立ててこめかみに向けているゆかりと、召喚器を玩びながら冷静に切り返す凍夜の姿。
片隅に映り込んでいるシャドウも、何故か大人しく待っている。
モニターを見つめていた美鶴は、優美な眉をひそめ理事長へ視線を投げた。
「理事長」
「……うん?」
「本当に、フォローしなくて宜しいのですか?」
静かな作戦室にゆかりと凍夜の漫才が流れる事暫し。
「……まあ、もう少し様子を見ようじゃないか。彼は、色々と未知数なようだし……ね」
はは、と乾いた笑い声を上げモニターを見つめる理事長の頬に一筋の汗が伝い落ちた。
「確かに結構緊張するかも」
「いいから。さっさと進めてよね」
疲れが滲み出まくったゆかりの声に促され、凍夜は握りしめた拳銃をゆっくりと持ち上げた。
月光を吸い白々と輝く銃身に応えるかの如く、闇の腕が白刃を振り上げる。
ヒヤリとした金属の感触を自身のこめかみに感じた時。
喘ぐように繰り返されていた荒い呼気が、ふいに止んだ。
酸素を求めていた口元が、シャドウを映していた瞳が。
口角を、まなじりを持ち上げ。
狂気に歪む。
――ペ・ル・ソ・ナ……――
音の無い言葉が、時の無い世界に刻印を刻んだ。
刻印を弾丸に、自我の引き金を引き絞る。
意識と無意識の壁を突き破る銃声が、月明かりに吠えた。
モニターに映る光景に、作戦室の三人は息を飲んだ。
ゆかりの行動を見ていたとはいえ、躊躇いもなく自分の頭を打ち抜いた少年。
影時間の使用に耐えうる特別製のカメラとはいえ画像の安定しないモニターの中、ノイズ混じりに映し出された口元は何を刻んだ?
彼が知りうるはずもない“力”の名を、呟きはしなかったか?
三人が声もなく見守る中、モニター越しに魂を揺さぶるような少年の咆吼が轟いた。
「っあああぁぁぁぁぁぁぁぁ…………ああっ!」
「……っ!?」
頭を抱えて叫ぶ凍夜の頭上で容貌を一変させたペルソナは、容赦なく闇の住人を引き裂いた。
猛り狂った声を上げ、悪夢の塊を踏みつぶし、漆黒の腕を引きちぎる。
ゆかりは目前の凄惨な光景に声もなく、一方的な殺戮をただ、見つめていた。
「ああっ! いった、これ全然痛いよ岳羽ぁ!!」
「……へ?」
突然名を呼ばれ、ゆかりは反射的に顔を上げた。
隣に立っていた凍夜は、目尻に涙を浮かべてこめかみをさすっている。
正面へちらりと視線を走らせれば、殺戮劇は何の支障もきたす事なく続けられていた。
「危なくないって言ったじゃないか、岳羽の嘘つきぃ」
「ちょっ、何よその言い方!」
いわれのない非難にゆかりの表情が険しくなる。
彼女は凍夜のこめかみを指さすと声を張り上げた。
「銃口押し当てるのが悪いんでしょ! いくら空砲だってトリガー引けば空気くらい出るんだから、衝撃来るのに決まってんじゃない!!」
「そういうことは早く言ってよ」
「男の子なら常識でしょ。ちっちゃい頃そういうおもちゃで遊ばなかったの!?」
「エアガンは人に向けちゃいけないんだよ」
「正論過ぎてムカツク」
「結構気短いよね、岳羽」
凍夜とゆかりの漫才をBGMに繰り広げられる殺戮劇を前にして。
「理事長……」
「まあ、うん。本当に未知数だよね」
一応シャドウ撃退に関しては問題無さげな状況を見つめ。
「……賑やかに、なりそうだね」
幾月理事長は生暖かい笑みを浮かべた。
ていうか、「しょうかんき」って打つと「償還期」って変換される……。
「こうっ、こうやって頭を撃ち抜く感じで。大丈夫、弾入ってないからどう間違っても危なくないから」
「でも、岳羽凄い緊張してたじゃないか」
「そ、それは……いくら空砲だって頭で理解してても、銃口自分に向けるのは怖いじゃない」
四階作戦室に設置されたモニターに映るのは、自身の手を銃に見立ててこめかみに向けているゆかりと、召喚器を玩びながら冷静に切り返す凍夜の姿。
片隅に映り込んでいるシャドウも、何故か大人しく待っている。
モニターを見つめていた美鶴は、優美な眉をひそめ理事長へ視線を投げた。
「理事長」
「……うん?」
「本当に、フォローしなくて宜しいのですか?」
静かな作戦室にゆかりと凍夜の漫才が流れる事暫し。
「……まあ、もう少し様子を見ようじゃないか。彼は、色々と未知数なようだし……ね」
はは、と乾いた笑い声を上げモニターを見つめる理事長の頬に一筋の汗が伝い落ちた。
「確かに結構緊張するかも」
「いいから。さっさと進めてよね」
疲れが滲み出まくったゆかりの声に促され、凍夜は握りしめた拳銃をゆっくりと持ち上げた。
月光を吸い白々と輝く銃身に応えるかの如く、闇の腕が白刃を振り上げる。
ヒヤリとした金属の感触を自身のこめかみに感じた時。
喘ぐように繰り返されていた荒い呼気が、ふいに止んだ。
酸素を求めていた口元が、シャドウを映していた瞳が。
口角を、まなじりを持ち上げ。
狂気に歪む。
――ペ・ル・ソ・ナ……――
音の無い言葉が、時の無い世界に刻印を刻んだ。
刻印を弾丸に、自我の引き金を引き絞る。
意識と無意識の壁を突き破る銃声が、月明かりに吠えた。
モニターに映る光景に、作戦室の三人は息を飲んだ。
ゆかりの行動を見ていたとはいえ、躊躇いもなく自分の頭を打ち抜いた少年。
影時間の使用に耐えうる特別製のカメラとはいえ画像の安定しないモニターの中、ノイズ混じりに映し出された口元は何を刻んだ?
彼が知りうるはずもない“力”の名を、呟きはしなかったか?
三人が声もなく見守る中、モニター越しに魂を揺さぶるような少年の咆吼が轟いた。
「っあああぁぁぁぁぁぁぁぁ…………ああっ!」
「……っ!?」
頭を抱えて叫ぶ凍夜の頭上で容貌を一変させたペルソナは、容赦なく闇の住人を引き裂いた。
猛り狂った声を上げ、悪夢の塊を踏みつぶし、漆黒の腕を引きちぎる。
ゆかりは目前の凄惨な光景に声もなく、一方的な殺戮をただ、見つめていた。
「ああっ! いった、これ全然痛いよ岳羽ぁ!!」
「……へ?」
突然名を呼ばれ、ゆかりは反射的に顔を上げた。
隣に立っていた凍夜は、目尻に涙を浮かべてこめかみをさすっている。
正面へちらりと視線を走らせれば、殺戮劇は何の支障もきたす事なく続けられていた。
「危なくないって言ったじゃないか、岳羽の嘘つきぃ」
「ちょっ、何よその言い方!」
いわれのない非難にゆかりの表情が険しくなる。
彼女は凍夜のこめかみを指さすと声を張り上げた。
「銃口押し当てるのが悪いんでしょ! いくら空砲だってトリガー引けば空気くらい出るんだから、衝撃来るのに決まってんじゃない!!」
「そういうことは早く言ってよ」
「男の子なら常識でしょ。ちっちゃい頃そういうおもちゃで遊ばなかったの!?」
「エアガンは人に向けちゃいけないんだよ」
「正論過ぎてムカツク」
「結構気短いよね、岳羽」
凍夜とゆかりの漫才をBGMに繰り広げられる殺戮劇を前にして。
「理事長……」
「まあ、うん。本当に未知数だよね」
一応シャドウ撃退に関しては問題無さげな状況を見つめ。
「……賑やかに、なりそうだね」
幾月理事長は生暖かい笑みを浮かべた。
PR
かうんたー
凍夜君
ぺっと。
クリックすると喋りますよ?
<背景画像>
ブルー・クレセンティア様
好物