突発やプレイ日記を書き逃げする雑記帳。
未完結品多し。
ネタバレ満載警報発令中~。
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リテイク。
そして、お約束な展開に……。
とろりと重い空気がまとわりつくような、奇妙な感覚。
階下からは、改修工事でも始まったのかというような破壊音が響いてくる。
零時を回ったばかりの寮の自室。
凍夜はハンガーに掛けっぱなしにしておいた制服を着込みながら、まるで今にも階下の壁がぶち抜かれそうな轟音に眉をひそめた。
下で何が起こっているのだろうか?
辛うじて電気は点くが携帯は何の反応も示さず、部屋の時計も零時を指したまま止まっている。
様子を見に行くべきか否か。
異常事態を前に困り果てていた彼の元にやってきたゆかりと二人、都合上により裏庭へ向けて走り出した。
しかし、裏庭も安全ではなく。
裏庭へと続く扉を激しく叩く音に怯え階段を駆け上がるゆかりを追って、成り行き的に四階へと移動する。
階下から迫り上がって来るような激しい揺れに足を竦ませるゆかり。
恐怖に引きつった顔を凍夜へ向け、裏返る寸前の高音で先を促した。
「う、上よ! 上に急いでっ!!」
対する凍夜は、途中自室に戻ろうとしたり自販機を眺めたりと緊張感が全くない。
今この時も階段の吹き抜けを見下ろしながら、感慨深げな声を上げた。
「屋上に追いつめられるのって、陳腐なホラーモノのお約束だよね」
「お願いだから、そんな絶望的なこと言わないでよ~~っ」
ゆかりは階段の手摺にしがみつき、萎えそうになる足を気力だけで保たせている。
凍夜は数段上に立つゆかりを見上げ、緩く肩を竦めてみせた。
「っていうかさ。二階の窓から飛び降りるとか、三階に避難用のシューターが無いか探すとか、色々手はあったと思うんだけど」
「…………え?」
「でも残念だったね。もう四階まで来ちゃったし、この先は屋上だけだよ」
「言うの、遅いよ……」
さっきから凍夜が無駄にうろうろ寄り道しようとしていたのは、そのせいだったのか。
無駄に空回りしていたらしい自分を自覚したゆかりは、肩にずっしりとのし掛かる疲労という名の不燃ゴミに挫けそうになった。
「屋上に梯子でもあると良いよね」
「無いと、思うな……」
そして、お約束な展開に……。
とろりと重い空気がまとわりつくような、奇妙な感覚。
階下からは、改修工事でも始まったのかというような破壊音が響いてくる。
零時を回ったばかりの寮の自室。
凍夜はハンガーに掛けっぱなしにしておいた制服を着込みながら、まるで今にも階下の壁がぶち抜かれそうな轟音に眉をひそめた。
下で何が起こっているのだろうか?
辛うじて電気は点くが携帯は何の反応も示さず、部屋の時計も零時を指したまま止まっている。
様子を見に行くべきか否か。
異常事態を前に困り果てていた彼の元にやってきたゆかりと二人、都合上により裏庭へ向けて走り出した。
しかし、裏庭も安全ではなく。
裏庭へと続く扉を激しく叩く音に怯え階段を駆け上がるゆかりを追って、成り行き的に四階へと移動する。
階下から迫り上がって来るような激しい揺れに足を竦ませるゆかり。
恐怖に引きつった顔を凍夜へ向け、裏返る寸前の高音で先を促した。
「う、上よ! 上に急いでっ!!」
対する凍夜は、途中自室に戻ろうとしたり自販機を眺めたりと緊張感が全くない。
今この時も階段の吹き抜けを見下ろしながら、感慨深げな声を上げた。
「屋上に追いつめられるのって、陳腐なホラーモノのお約束だよね」
「お願いだから、そんな絶望的なこと言わないでよ~~っ」
ゆかりは階段の手摺にしがみつき、萎えそうになる足を気力だけで保たせている。
凍夜は数段上に立つゆかりを見上げ、緩く肩を竦めてみせた。
「っていうかさ。二階の窓から飛び降りるとか、三階に避難用のシューターが無いか探すとか、色々手はあったと思うんだけど」
「…………え?」
「でも残念だったね。もう四階まで来ちゃったし、この先は屋上だけだよ」
「言うの、遅いよ……」
さっきから凍夜が無駄にうろうろ寄り道しようとしていたのは、そのせいだったのか。
無駄に空回りしていたらしい自分を自覚したゆかりは、肩にずっしりとのし掛かる疲労という名の不燃ゴミに挫けそうになった。
「屋上に梯子でもあると良いよね」
「無いと、思うな……」
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