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This blog is Written by 佐倉透湖,Template by ねんまく,Photo by JOURNEY WITHIN,Powered by 忍者ブログ.
突発やプレイ日記を書き逃げする雑記帳。 未完結品多し。 ネタバレ満載警報発令中~。
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 ○ウ○の動く城……。




 置いてけぼりを喰らった伊織の遠吠えを背に、凍夜は唐突に立ち止まった。
 音が止まったイヤホンを外し、文字通り天を突くような奇怪な塔を見上げている。
 彼の隣まで辿り着いたゆかりは、ポケットに手を突っ込み殆ど真上を見上げるような体勢で見上げている凍夜の視線を追いかけて、同じように空を見上げた。

「どうしたの? ……ナニか、居るの?」
 虚空を見つめる様がまるで猫のよう……などと考えてしまったのがいけなかった。
 まさか、世にも奇妙なモノを見ているのでは? と思い付いてしまったが最後、嫌な想像が走馬燈の如く過ぎりまくる。

「動かないなぁ」
「っ!……な、ナニが!?」
 喉から出掛かった悲鳴を必死に飲み込み、おろおろと空を見回すゆかりとは対照的に、凍夜は直立不動で見上げるばかり。

「ん? だからさぁ、移動要塞タルタ――」
「動かないから!」

 凍夜が言い終わるのを待たず必死の形相でダメ出しするゆかりを、不思議そうに見つめる凍夜。
 視線を交わしたまま、暫し。
 先輩二人が追いついた頃、凍夜はおもむろに口を開いた。

「岳羽……夢が無いなぁ」
「キミが有りすぎなんでしょ!」
「だってあれだけ派手に変形したんだし、何処ぞのアニメ映画みたく動いたって良いじゃないか」
「良くない、断じて良くないっ!!」

「まあ、確かに移動されては困るな」
 二人のやりとりに口を挟んだのは、傍にバイクを停め、腕を組んでタルタロスを見上げている美鶴。


「あれが動くと、学園の住所が変わってしまう」


「ああ、それは住所変更届とか面倒そうですよね」
 タルタロスを視界に収め眉をひそめる美鶴に対し、凍夜は得心したようにコクコクと相づちを打っている。

「行き先が桐条の所有地ならばまだ良いが、景観や日照の問題もある。近隣の方々のご迷惑になっては大変だろう」
「そういう問題じゃ無いと思います、桐条先輩……」
「放っておけ、岳羽」

 いつの間にかタルタロスの扉前に立つ真田の言葉に、ゆかりは困り顔で凍夜と美鶴を見比べると、真田の元へ駆け寄った。
 真田は、美鶴へちらりと視線を走らせると、ゆるく肩を竦めてみせた。

「美鶴には言うだけ無駄だ」
「無駄、ですか……」
「何せ、本人に自覚がないからな」
「……始末悪い」


 ガックリと肩を落とすゆかりの背後で、異次元の会話は尚も続けられている。
「明日登校したら学校無かった、とか言ったら大騒ぎになりますよね」
「そういうことだ。理解出来たなら、早速攻略を開始しようではないか」
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返信。
申し訳ない、逆なんです。
長すぎるんです。
『凍夜君』シリーズは、冒頭に書いてあるように小ネタなので、もっと簡潔にオチを付けてなんぼなんですが……。
数書いて修行シマスです;
さくら 2006/09/17(Sun)22:23:51 編集
無題
一つ一つの話が短過ぎる上にぶつ切りな気がします…
NONAME 2006/09/17(Sun)02:48:54 編集
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クリックすると喋りますよ?
<背景画像> ブルー・クレセンティア様
はくしゅ
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中身:アビス SS,P3 SS,オリイラスト。
めるふぉ
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