突発やプレイ日記を書き逃げする雑記帳。
未完結品多し。
ネタバレ満載警報発令中~。
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一緒に出かけたりとか、あんまりしないですよね。彼等。
「それでは、今夜の影時間よりタルタロスへのアタックを開始する。集合場所は、ポートアイランド駅駅前広場。交通手段は各人の都合に任せるが、二十三時三十分までには到着しているように。以上、解散」
やけに嬉しそうな真田の隣で、女王然と宣言する美鶴。
会議が終わるやさっさと外出してしまったらしい先輩組に置いてきぼりを喰らった二年組は、各自適当に時間を過ごし、モノレールの時間に合わせて寮を出た。
「どうせ集合するんだから、一緒に行けばいいのにね。ヘンなの」
「だな。交通手段っても、モノレールしか無いんだし」
微かに肩を竦めてみせるゆかりに、空を見上げながら伊織が返す。
「束縛しないとか、自己を尊重する、とか言えば聞こえはイイけど、なんか都合良く扱われてるみたい」
不満たらたらのゆかりに、先輩達の様子を思い出してみる伊織。
しかし、ゆかりと違い数日程度の付き合いしかない伊織にはさっぱり判断が付かない。
どう会話を修正しようかと順平が忙しく頭を廻らせていた、その時。
「……どうかな」
ぽつり、今まで沈黙を保っていた凍夜の呟きに、二人は反射的に振り向いた。
凍夜はイヤホンを片方外し二人の顔を順に見ると、記憶を辿るように遠い目をしながら言葉を継いだ。
「モノレール以外にもムーンライトブリッジが有るんだから、走っていくとか、タクシー使うとか、色々方法はあるんじゃないかな」
順平は顎をさすりながら、あぁと感心した声を上げた。
「なる。真田センパイとか、ロードワークと称して走ってそうだよな」
「あー、それはアリかも」
ゆかりもコクコクと頷き肯定を示した。
しかし、すぐ疑問符に取って代わられる。
着信音が鳴り始めた携帯を取り出し新着メールを確認しながら、新たな疑問を二人へ投げた。
「じゃあ桐条先輩は? 一緒に走るってのは有り得ないっしょ」
「バスとかタクシーとかあんじゃね? タクシーならハイヤーって感じでさ。もしくは迎えのお車付き」
「しかもリムジンとか?」
「ベンツかもしんねーよな」
「……馬車」
凍夜の呟きに、巖戸台駅前商店街は深夜の静寂を取り戻した。
いつの間にかイヤホンを付け直していた凍夜は、奇妙な表情で自分を見つめる二人にニコリと返し。
「白馬の二頭立て馬車で優雅に登場……とかだったら面白いよね」
それだけ言うと腕時計を確認し、少しばかり足を早めた。
「のんびりしすぎたね。ちょっと急いだ方が良いと思うよ。遅れたら凄い怒られるに決まってるし」
凍夜と対象的に立ち止まってしまった二人は、曖昧な笑みを貼り付けたまま互いに顔を見合わせた。
「……アリか?」
「いや、いくらなんでもナイっしょ。……多分」
「それでは、今夜の影時間よりタルタロスへのアタックを開始する。集合場所は、ポートアイランド駅駅前広場。交通手段は各人の都合に任せるが、二十三時三十分までには到着しているように。以上、解散」
やけに嬉しそうな真田の隣で、女王然と宣言する美鶴。
会議が終わるやさっさと外出してしまったらしい先輩組に置いてきぼりを喰らった二年組は、各自適当に時間を過ごし、モノレールの時間に合わせて寮を出た。
「どうせ集合するんだから、一緒に行けばいいのにね。ヘンなの」
「だな。交通手段っても、モノレールしか無いんだし」
微かに肩を竦めてみせるゆかりに、空を見上げながら伊織が返す。
「束縛しないとか、自己を尊重する、とか言えば聞こえはイイけど、なんか都合良く扱われてるみたい」
不満たらたらのゆかりに、先輩達の様子を思い出してみる伊織。
しかし、ゆかりと違い数日程度の付き合いしかない伊織にはさっぱり判断が付かない。
どう会話を修正しようかと順平が忙しく頭を廻らせていた、その時。
「……どうかな」
ぽつり、今まで沈黙を保っていた凍夜の呟きに、二人は反射的に振り向いた。
凍夜はイヤホンを片方外し二人の顔を順に見ると、記憶を辿るように遠い目をしながら言葉を継いだ。
「モノレール以外にもムーンライトブリッジが有るんだから、走っていくとか、タクシー使うとか、色々方法はあるんじゃないかな」
順平は顎をさすりながら、あぁと感心した声を上げた。
「なる。真田センパイとか、ロードワークと称して走ってそうだよな」
「あー、それはアリかも」
ゆかりもコクコクと頷き肯定を示した。
しかし、すぐ疑問符に取って代わられる。
着信音が鳴り始めた携帯を取り出し新着メールを確認しながら、新たな疑問を二人へ投げた。
「じゃあ桐条先輩は? 一緒に走るってのは有り得ないっしょ」
「バスとかタクシーとかあんじゃね? タクシーならハイヤーって感じでさ。もしくは迎えのお車付き」
「しかもリムジンとか?」
「ベンツかもしんねーよな」
「……馬車」
凍夜の呟きに、巖戸台駅前商店街は深夜の静寂を取り戻した。
いつの間にかイヤホンを付け直していた凍夜は、奇妙な表情で自分を見つめる二人にニコリと返し。
「白馬の二頭立て馬車で優雅に登場……とかだったら面白いよね」
それだけ言うと腕時計を確認し、少しばかり足を早めた。
「のんびりしすぎたね。ちょっと急いだ方が良いと思うよ。遅れたら凄い怒られるに決まってるし」
凍夜と対象的に立ち止まってしまった二人は、曖昧な笑みを貼り付けたまま互いに顔を見合わせた。
「……アリか?」
「いや、いくらなんでもナイっしょ。……多分」
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