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This blog is Written by 佐倉透湖,Template by ねんまく,Photo by JOURNEY WITHIN,Powered by 忍者ブログ.
突発やプレイ日記を書き逃げする雑記帳。 未完結品多し。 ネタバレ満載警報発令中~。
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「ただいま……って、あれ?」



 凍夜がいつもの如く友達と遊び歩いて帰寮すると、何時も誰かしらがくつろいでいるラウンジには人っ子一人居なかった。
 帰りが早い天田はおろか、ラウンジを住処にしているコロマルの姿さえ見当たらない。

「コロの散歩かなぁ」

 ポツリ漏らした呟きさえ、やけに寒々と響き渡る。
 普段当たり前のように掛けられていた『お帰り』の言葉に、自分が此処まで慣れ親しんでいたのかと、凍夜は自嘲ぎみに呟いた。

「……気にした事、無かったのになぁ」

 皆、趣味も生活リズムもバラバラで、日常生活に協調性というものは見られない。
 それでも、ただ共に過ごすだけではない何かが、此処には確かに存在しているのだ。



 例えば、肌に触れる空気のように。
 窓から差し込む日差しのように。



「ただいま」

 凍夜はラウンジに向かって、いつもより少し大きな声で改めて帰りの挨拶を告げると、薄いカバンを机の上に放り出し、玄関がよく見える側のソファーに腰掛けた。
 机に置きっぱなしだった雑誌を取り上げ、パラパラと頁をめくる。

 広いラウンジには、微かに漏れるお気に入りの曲と、ページをめくる乾いた音が響いていた。
 俯き気味の彼の耳に、イヤホンは片方だけ。
 何時でも、扉の音が聞こえるように……。







「たっだいま~」
「お帰り」



 柔らかな、日差しのように――


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