突発やプレイ日記を書き逃げする雑記帳。
未完結品多し。
ネタバレ満載警報発令中~。
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伊織の戦闘時初召喚。
前半は、小ネタ側のボツ(シリアスになりすぎた)だったり……。
「桐条先輩、アナライズお願いします」
『了解、分析してみる。少し時間がかかるぞ』
「先ずは、小手調べから……かな」
その双眸に映るのは、平面と立体の境を突き抜けたグニャリと蠢く影の塊――シャドウ。
普段はやや俯き加減に、ぼんやりと音楽を聴いているばかりの転校生。
周囲に対して積極的じゃないが、流されるばっかでもない、掴み所のないクラスメイト。
オレの目から視たアイツは、同列ならまだしも上に立つような人間では有り得なかった。
少なくとも、日常の時間枠においては。
ケド……今はどうだ。
顎を上げ、非現実的な化けモンを見下すように見据え、口元に暗く凍り付くような笑みを貼り付けて。
掲げられた銀色の銃身に映り込む自分と目が合った瞬間、背筋を悪寒が駆け上がった。
――アレハ、ダレダ?
「オルフェウス!」
乾いた銃声と、アイツの頭上に現れる古の吟遊詩人。
一片の躊躇もなく引き金を引く様は、授業中に欠伸を噛み殺していたクラスメイトと同一人物とは思えない。
影の塊へ向けて竪琴を振り下ろす詩人の姿を視界に収め、知らず唾を飲み込んだ。
「伊織、追撃ヨロシク!」
「あ……お、おう。任せとけっ」
反射的に応えたものの、グリップに指先が触れた瞬間ドクリと大きく脈打った。
強ばる指先。
耳の奥で容赦なく打ち鳴らされるドラムの音。
――ハジケちまいそう。
アイツは……アイツはどうやった?
自分のこめかみに銃口を突き付けて、笑みさえ浮かべてトリガーを……。
アイツに出来て、オレに出来ねぇワケ……ねぇだろ。
――ドクリ、ドクリ。
高鳴るオト。
大丈夫、弾は出ない。
――ドクリ、ドクリ。
……違う。
違うッ!
撃ち抜かれる。
撃ち砕かれる。
――ドク、ドク、ドク、ドク……。
心臓を突き破る、オト。
砕けちった破片を散らして、奥底に閉じこめていたモノが飛びだしてくる――!!
「何やってんの、順平!」
「わーってるって!!」
ゆかりの声に突き飛ばされるようにグリップを握りしめ、一息に引き抜いた。
そのまま勢いに任せてこめかみに据える。
暗くなる視界を無理矢理目ぇ見開いて、アイツを……オレの方へ振り向いたシャドウの向こうに立つ、アイツを視る。
アイツは、ただ冷ややかな瞳でオレを観ていた。
「アイツには負けられねぇ!」
ハジケル、カンカク……――
“オレ”を突き破ってくる“力”の名は……。
「ヘルメス!!」
ヤケニ馴染ム、不可思議ナカンカク……――
総毛立つような、湧き上がるような。
その中でただ一つハッキリと感じるのは、解放したという事実。
――我は汝、汝は我……。
遙かなる路を照らす原初の炎を、此処に……――
“オレ”が喚び寄せた炎に包まれ、闇色の塊が勢いよく燃え上がった。
揺らめく炎の向こうに、アイツが微かな笑みを浮かべて親指を立てる様が浮かび上がる。
「へっ……だぁから言ったろ? この順平様に任せとけばバッチリだってな」
召喚器を戻し帽子を直しながら、ニヤリと笑い返してやった。
震えが残る指先は、銃と一緒にブレザーの下に。
「全く、調子良いんだから」
「冷たいお言葉。ゆかりッチもオレの活躍観てたっしょ?」
「何ほざいてんだか」
「ひっでー」
ゆかりといつも通りの軽口を叩き合い、桐条先輩と連絡を取り終えたアイツを先頭にして探索を再開する。
オレの力。
特別な……力。
指先に残る恐怖感と、心臓を高ぶらせる高揚感。
アイツに、オレが劣るワケがねぇ。
……ぜってー負けねぇ。
アイツの背中を追いかけながら、誓いを籠めて密かに拳を握りしめた。
<捕捉>
・Cook-ing
お料理にあらず(ぉぃ;
銃弾装填済みの状態。トリガーに力が加われば、すぐに発射出来る。
銃身に弾が入っている状態のため、そのまま維持するのは誤射、暴発の危険を孕む。
前半は、小ネタ側のボツ(シリアスになりすぎた)だったり……。
「桐条先輩、アナライズお願いします」
『了解、分析してみる。少し時間がかかるぞ』
「先ずは、小手調べから……かな」
その双眸に映るのは、平面と立体の境を突き抜けたグニャリと蠢く影の塊――シャドウ。
普段はやや俯き加減に、ぼんやりと音楽を聴いているばかりの転校生。
周囲に対して積極的じゃないが、流されるばっかでもない、掴み所のないクラスメイト。
オレの目から視たアイツは、同列ならまだしも上に立つような人間では有り得なかった。
少なくとも、日常の時間枠においては。
ケド……今はどうだ。
顎を上げ、非現実的な化けモンを見下すように見据え、口元に暗く凍り付くような笑みを貼り付けて。
掲げられた銀色の銃身に映り込む自分と目が合った瞬間、背筋を悪寒が駆け上がった。
――アレハ、ダレダ?
「オルフェウス!」
乾いた銃声と、アイツの頭上に現れる古の吟遊詩人。
一片の躊躇もなく引き金を引く様は、授業中に欠伸を噛み殺していたクラスメイトと同一人物とは思えない。
影の塊へ向けて竪琴を振り下ろす詩人の姿を視界に収め、知らず唾を飲み込んだ。
「伊織、追撃ヨロシク!」
「あ……お、おう。任せとけっ」
反射的に応えたものの、グリップに指先が触れた瞬間ドクリと大きく脈打った。
強ばる指先。
耳の奥で容赦なく打ち鳴らされるドラムの音。
――ハジケちまいそう。
アイツは……アイツはどうやった?
自分のこめかみに銃口を突き付けて、笑みさえ浮かべてトリガーを……。
アイツに出来て、オレに出来ねぇワケ……ねぇだろ。
――ドクリ、ドクリ。
高鳴るオト。
大丈夫、弾は出ない。
――ドクリ、ドクリ。
……違う。
違うッ!
撃ち抜かれる。
撃ち砕かれる。
――ドク、ドク、ドク、ドク……。
心臓を突き破る、オト。
砕けちった破片を散らして、奥底に閉じこめていたモノが飛びだしてくる――!!
「何やってんの、順平!」
「わーってるって!!」
ゆかりの声に突き飛ばされるようにグリップを握りしめ、一息に引き抜いた。
そのまま勢いに任せてこめかみに据える。
暗くなる視界を無理矢理目ぇ見開いて、アイツを……オレの方へ振り向いたシャドウの向こうに立つ、アイツを視る。
アイツは、ただ冷ややかな瞳でオレを観ていた。
「アイツには負けられねぇ!」
ハジケル、カンカク……――
“オレ”を突き破ってくる“力”の名は……。
「ヘルメス!!」
ヤケニ馴染ム、不可思議ナカンカク……――
総毛立つような、湧き上がるような。
その中でただ一つハッキリと感じるのは、解放したという事実。
――我は汝、汝は我……。
遙かなる路を照らす原初の炎を、此処に……――
“オレ”が喚び寄せた炎に包まれ、闇色の塊が勢いよく燃え上がった。
揺らめく炎の向こうに、アイツが微かな笑みを浮かべて親指を立てる様が浮かび上がる。
「へっ……だぁから言ったろ? この順平様に任せとけばバッチリだってな」
召喚器を戻し帽子を直しながら、ニヤリと笑い返してやった。
震えが残る指先は、銃と一緒にブレザーの下に。
「全く、調子良いんだから」
「冷たいお言葉。ゆかりッチもオレの活躍観てたっしょ?」
「何ほざいてんだか」
「ひっでー」
ゆかりといつも通りの軽口を叩き合い、桐条先輩と連絡を取り終えたアイツを先頭にして探索を再開する。
オレの力。
特別な……力。
指先に残る恐怖感と、心臓を高ぶらせる高揚感。
アイツに、オレが劣るワケがねぇ。
……ぜってー負けねぇ。
アイツの背中を追いかけながら、誓いを籠めて密かに拳を握りしめた。
<捕捉>
・Cook-ing
お料理にあらず(ぉぃ;
銃弾装填済みの状態。トリガーに力が加われば、すぐに発射出来る。
銃身に弾が入っている状態のため、そのまま維持するのは誤射、暴発の危険を孕む。
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