突発やプレイ日記を書き逃げする雑記帳。
未完結品多し。
ネタバレ満載警報発令中~。
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ちなみに、ラストも同じブツです。
まだタルタロス出てこないな……なんでだ?(ぉぃ;
「センパイ達、まだ来てねーな。何か飲むか?」
ポートアイランド駅改札口。
改札を抜け、定期入れをポケットにねじ込みながら眼下の駅前広場を見渡す伊織。
伊織に声を掛けられ携帯から顔を上げたゆかりは、やや上目遣いに悪戯っぽく微笑んで伊織を見上げた。
「なになに、順平のおごり? 悪いわね~」
「あぁ? しゃーねぇなぁ。凍夜は? 先に言っとくけど、ヤローはオゴらねーかんな」
女子相手だからと自分に言い聞かせポケットの小銭を探りつつ、伊織はさっさと階段を降り始めた凍夜の背中にも声を掛けた。
凍夜はイヤホンを着けたまま肩越しに振り返り、迷う素振りもなく口を開いた。
「南船橋人工水」
「……は?」
「だから、南船橋人工水。そこの自販機売ってるから」
あんぐりと口を開けた伊織に顎で階段下を示し、もう会話は終わったとばかりに降りていく。
伊織は階段を駆け下りて凍夜に追いつき、疑問をそのまま口にした。
「ソレは知ってっけど、ナンデ水なん?」
「新陳代謝ダイエットしてるから。ま、痩せるっていうより健康対策だけど。モデルとかがよくやってるだろ?」
伊織の位置からでは、長い前髪が邪魔で凍夜の表情までは掴めない。
彼はイヤホンを外さない処か顔も向けない凍夜の横顔を、ポカンと口を開けて見つめていた。
「何事も、体が資本だからさぁ。朝もちゃんと二リットル飲んでるしね」
「それでトイレ近いんか、お前」
ここ数日の疑問が、今解決した……ような気がする。
寮内の様子はまだ知らないが、学校でやたらトイレに行くよな、と密かに気に掛けていたのである。
生徒会長直々のお言葉とはいえ、少々無理があった入院理由を皆があっさり納得してしまったのも、おそらくそれが要因だったのだろう。
「……水、か」
携帯を閉じるパチリという音に混じった呟きに、伊織はふと後ろを振り返った。
我関せずといった様子で階段を降りていく凍夜とは対照的に、ゆかりは小さく溜息を付いている。
「ナニナニ、ゆかりッチも挑戦しようってか? やめとけやめとけ、どうせ続きっこねーって」
からかい声に顔を上げたゆかりは、眦を吊り上げ数段下の伊織を睨み付けた。
「うっさい、順平のクセにっ」
「んだよ、そこまで怒ることねーじゃん」
さも面倒くさげな伊織の態度に、ゆかりの視線が鋭さを増した。
突き刺さるどころか、突き抜けるかも……という程に。
そのまま階段の中程で言い合いを始めてしまった二人を残し、凍夜はさっさと自分の南船橋人工水を買い込むと階段に腰掛けた。
「揃ってるな」
「あ、先輩っ……」
階下から突然聞こえた真田の声に、ゆかりは弾かれたように顔を向け、バツが悪そうに視線を逸らした。
一方伊織は、やれやれとでも言いたげに首筋を撫で上げながら階段を降り始めた。
凍夜はといえば、真田に目礼すると竹刀入れを置いたまま立ち上がり、自販機の方へ歩いていく。どうやら飲みきったらしい。
「桐条先輩がまだッスよ」
「機器の調整をすると言っていたから、そろそろ到着するんじゃないか?」
言いつつ時計を確認している真田と、侵入経路と思しき表通りを見、伊織は思い付いたままの疑問を口にした。
「センパイ、どうやって来たんスか?」
「ああ、歩いて来た」
「「歩いて!?」」
「静養中に体力を落としたくないからな。走るのは止められているから、気分転換がてら歩いて来たんだ」
見事にハモったゆかりと伊織を前に、真田は何を驚いているんだとでも言いたげな表情を浮かべた。
真田の視界の隅に、凍夜が次の缶を開ける姿が映り込んでいた。
まだタルタロス出てこないな……なんでだ?(ぉぃ;
「センパイ達、まだ来てねーな。何か飲むか?」
ポートアイランド駅改札口。
改札を抜け、定期入れをポケットにねじ込みながら眼下の駅前広場を見渡す伊織。
伊織に声を掛けられ携帯から顔を上げたゆかりは、やや上目遣いに悪戯っぽく微笑んで伊織を見上げた。
「なになに、順平のおごり? 悪いわね~」
「あぁ? しゃーねぇなぁ。凍夜は? 先に言っとくけど、ヤローはオゴらねーかんな」
女子相手だからと自分に言い聞かせポケットの小銭を探りつつ、伊織はさっさと階段を降り始めた凍夜の背中にも声を掛けた。
凍夜はイヤホンを着けたまま肩越しに振り返り、迷う素振りもなく口を開いた。
「南船橋人工水」
「……は?」
「だから、南船橋人工水。そこの自販機売ってるから」
あんぐりと口を開けた伊織に顎で階段下を示し、もう会話は終わったとばかりに降りていく。
伊織は階段を駆け下りて凍夜に追いつき、疑問をそのまま口にした。
「ソレは知ってっけど、ナンデ水なん?」
「新陳代謝ダイエットしてるから。ま、痩せるっていうより健康対策だけど。モデルとかがよくやってるだろ?」
伊織の位置からでは、長い前髪が邪魔で凍夜の表情までは掴めない。
彼はイヤホンを外さない処か顔も向けない凍夜の横顔を、ポカンと口を開けて見つめていた。
「何事も、体が資本だからさぁ。朝もちゃんと二リットル飲んでるしね」
「それでトイレ近いんか、お前」
ここ数日の疑問が、今解決した……ような気がする。
寮内の様子はまだ知らないが、学校でやたらトイレに行くよな、と密かに気に掛けていたのである。
生徒会長直々のお言葉とはいえ、少々無理があった入院理由を皆があっさり納得してしまったのも、おそらくそれが要因だったのだろう。
「……水、か」
携帯を閉じるパチリという音に混じった呟きに、伊織はふと後ろを振り返った。
我関せずといった様子で階段を降りていく凍夜とは対照的に、ゆかりは小さく溜息を付いている。
「ナニナニ、ゆかりッチも挑戦しようってか? やめとけやめとけ、どうせ続きっこねーって」
からかい声に顔を上げたゆかりは、眦を吊り上げ数段下の伊織を睨み付けた。
「うっさい、順平のクセにっ」
「んだよ、そこまで怒ることねーじゃん」
さも面倒くさげな伊織の態度に、ゆかりの視線が鋭さを増した。
突き刺さるどころか、突き抜けるかも……という程に。
そのまま階段の中程で言い合いを始めてしまった二人を残し、凍夜はさっさと自分の南船橋人工水を買い込むと階段に腰掛けた。
「揃ってるな」
「あ、先輩っ……」
階下から突然聞こえた真田の声に、ゆかりは弾かれたように顔を向け、バツが悪そうに視線を逸らした。
一方伊織は、やれやれとでも言いたげに首筋を撫で上げながら階段を降り始めた。
凍夜はといえば、真田に目礼すると竹刀入れを置いたまま立ち上がり、自販機の方へ歩いていく。どうやら飲みきったらしい。
「桐条先輩がまだッスよ」
「機器の調整をすると言っていたから、そろそろ到着するんじゃないか?」
言いつつ時計を確認している真田と、侵入経路と思しき表通りを見、伊織は思い付いたままの疑問を口にした。
「センパイ、どうやって来たんスか?」
「ああ、歩いて来た」
「「歩いて!?」」
「静養中に体力を落としたくないからな。走るのは止められているから、気分転換がてら歩いて来たんだ」
見事にハモったゆかりと伊織を前に、真田は何を驚いているんだとでも言いたげな表情を浮かべた。
真田の視界の隅に、凍夜が次の缶を開ける姿が映り込んでいた。
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