突発やプレイ日記を書き逃げする雑記帳。
未完結品多し。
ネタバレ満載警報発令中~。
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誰か、誰かツッコミ入れてあげて下さい。
「りぬーあるおーぷん……」
巖戸台駅前商店街。
普段はあまり通らない駅前左手の一角で、凍夜はふと目に入った看板の前で足を止めた。
「古本屋かぁ」
こぢんまりとした店先を眺めると、彼は店に入っていった。
「……いらっしゃい」
天井までの本棚に囲まれた狭い店内には先客はなく、店主らしき老夫婦が居るばかり。
奥で整理をしていた老婦人が振り向くのと同時に、カウンターでうたた寝していた主人が顔を上げた。
「何を握ろうかの? 今日は活きのいいシメサバが……」
「……うちじゃ、お寿司は出せませんよ」
ぽけぽけした主人の言葉にやんわりとツッコミが入る。
凍夜は本棚の前に置いてあった踏み台をカウンターの前に持ってくると、椅子代わりに座り込んだ。
「シメサバも良いけど、まずはアジからかな。それと卵」
主人はキョトンとした表情で凍夜を見下ろすと、ほんの少し身を乗り出した。
「お前さん……通じゃの」
「それほどでも」
じぃーっと見つめてくる主人の視線を平然と受け止める。
主人の後ろで二人の様子を見ていた婦人が店の奥に消えて暫く後、店主はにやりと笑んでみせた。
「生憎アジは無いがの、おいなりさんは好きかいの?」
「長鳴神社のおきつね様は、わりと。ここのところ、お世話になりっぱなしだし」
「そうかそうか。あのきつねさんは、愛想が良いからのう」
続くボケに気をよくした主人が、頬杖付いて人の良い笑みを浮かべる。
そこへお盆を手にした婦人が戻ってきた。
「はい、お待たせ。お昼の残りですけどね。あがりもいかが?」
カウンターの上に置かれた皿には、手作りらしきいなり寿司が行儀良く乗っている。
「遠慮せずに食べるがええよ。年寄り二人ばっかりじゃ、ちょびっとしか食べられんからの」
「多めに作る方が美味しく出来るんですけどねぇ、ご近所にお裾分けしてもまだ残っちゃって。良かったらどうぞ」
「……では、遠慮無く。いただきます」
凍夜は二人ににこりと笑み返し、箸を取った。
「この辺通るっちゅうことは、月高の学生さんかの?」
「そうです。今日は参考書でも無いかと思って来たんですけど」
「あらまあ、去年の卒業生さんの分なら、この辺にあったと思うけどねぇ」
三人でお茶を飲みつつ、まったりと時間を過ごす。
文吉光子夫妻に余程気に入られたものか、法王のコミュは一気にランクアップしたという。
「りぬーあるおーぷん……」
巖戸台駅前商店街。
普段はあまり通らない駅前左手の一角で、凍夜はふと目に入った看板の前で足を止めた。
「古本屋かぁ」
こぢんまりとした店先を眺めると、彼は店に入っていった。
「……いらっしゃい」
天井までの本棚に囲まれた狭い店内には先客はなく、店主らしき老夫婦が居るばかり。
奥で整理をしていた老婦人が振り向くのと同時に、カウンターでうたた寝していた主人が顔を上げた。
「何を握ろうかの? 今日は活きのいいシメサバが……」
「……うちじゃ、お寿司は出せませんよ」
ぽけぽけした主人の言葉にやんわりとツッコミが入る。
凍夜は本棚の前に置いてあった踏み台をカウンターの前に持ってくると、椅子代わりに座り込んだ。
「シメサバも良いけど、まずはアジからかな。それと卵」
主人はキョトンとした表情で凍夜を見下ろすと、ほんの少し身を乗り出した。
「お前さん……通じゃの」
「それほどでも」
じぃーっと見つめてくる主人の視線を平然と受け止める。
主人の後ろで二人の様子を見ていた婦人が店の奥に消えて暫く後、店主はにやりと笑んでみせた。
「生憎アジは無いがの、おいなりさんは好きかいの?」
「長鳴神社のおきつね様は、わりと。ここのところ、お世話になりっぱなしだし」
「そうかそうか。あのきつねさんは、愛想が良いからのう」
続くボケに気をよくした主人が、頬杖付いて人の良い笑みを浮かべる。
そこへお盆を手にした婦人が戻ってきた。
「はい、お待たせ。お昼の残りですけどね。あがりもいかが?」
カウンターの上に置かれた皿には、手作りらしきいなり寿司が行儀良く乗っている。
「遠慮せずに食べるがええよ。年寄り二人ばっかりじゃ、ちょびっとしか食べられんからの」
「多めに作る方が美味しく出来るんですけどねぇ、ご近所にお裾分けしてもまだ残っちゃって。良かったらどうぞ」
「……では、遠慮無く。いただきます」
凍夜は二人ににこりと笑み返し、箸を取った。
「この辺通るっちゅうことは、月高の学生さんかの?」
「そうです。今日は参考書でも無いかと思って来たんですけど」
「あらまあ、去年の卒業生さんの分なら、この辺にあったと思うけどねぇ」
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文吉光子夫妻に余程気に入られたものか、法王のコミュは一気にランクアップしたという。
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