05/09 Ｐ３：不可思議な寮のメティス２

アイギス編未プレイの方は回れ右。
超序盤。メティスさえ出てません。タイトルに偽りあり（ぉぃ



０時回っても帰ってこない人。

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「今回はかんぴょう以外も食べられますね、順平さん」
「いやオレ前の時も食べてマシタヨ？　他のも……ええ」
「コロ、卵焼き食べる？　味が付いてるからちょっとだけだけど」
「ワンっ」

　前と同じ量の特上握りを前に、前より格段に少ない人数。
　ムードメーカーが伊織のみという厳しい状況に、時折乾いた笑いが響く。

「……ゆかりちゃん、遅いですね」
　時計はすでに深夜といえる時間帯を指している。
　心配げな風花の声に、美鶴も腕時計へと視線を落とした。

「そういえばそうだな。明彦はともかく、ゆかりの予備校はこんな時間まで講義を行っているのか」
「いくらなんでも、それはナイっしょ」
「流石に心配ですね。何かあったんでしょうか」

　アイギスの言葉に、皆が顔を見合わせる。

「ふむ……分からなかった問題を講師に質問しているのではないか？」
「まっさかあのゆかりッチが……センセーがイケメンならありえるか」
「予備校のお友達に誘われてお茶してるのではないでしょうか」
「それでうっかり怪談話とか聞いちゃって帰るに帰れないとか……どうでしょう」
「あ、それ有りそうですね。流石天田さんです」
「わん、わんっ」

　ゆかりを話題にやたら盛り上がる一同。
　そして……同じく帰って来ない真田の存在は、完膚無きまでに忘れ去られていた。