突発やプレイ日記を書き逃げする雑記帳。
未完結品多し。
ネタバレ満載警報発令中~。
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実際は、メディカルパウダー代に消えたんでしょうかね?
それにしても、何気に酷い事言ってる……。
「コーヒー淹れるけど、凍夜君も飲む?」
「うん」
「ゆかりッチ、オレもオレも~」
某日夕刻、一階ラウンジ。
夕飯を終えたゆかりは、他のメンツに声を掛けながら奥のカウンターへ歩いていく。
程なくお盆片手に戻ってくると、凍夜はカップ麺を啜る伊織の向かいで、難しい顔をしながら帳面を睨んでいた。
「何ソレ宿題?」
「ううん、家計簿」
「「カケーボぉ!?」」
テーブルに盆を置いたゆかりと伊織の声が見事にハモる。
「う~ん、家計簿っていうより出納帳? 課外活動部の運営資金のやりくりなんだけど、結構出費かさむんだねぇ」
凍夜は数枚のレシートを手から滑り落とすと、シャーペンの先で帳面をトントンつつく。
言葉通りに資金繰りがカツカツなのか、いつも澄ましている彼にしては珍しく眉間に皺を寄せていた。
「強化出来るアクセサリと防具買って、あとは薬品類だろ? もうちょっとタルタロスで稼げると良いんだけどね」
「一応装備は各自でって言われてるけど、結局は軍資金の管理してるのキミだもんね」
ゆかりの言葉に、凍夜の手がピタリと止まった。
「軍資金……」
食べ終えたカップを手にそそくさと立ち上がった伊織の背中に、北風が吹き付けた。
「伊織、貰った軍資金どうしたの?」
「エ?」
「五千円。真田先輩から渡されたろ?」
恐る恐る振り返ってみると、凍夜はレシートを纏め直してステープラで留めている。
日付インデックスを付けた束をせっせと作っていく手並みは、熟練主婦のソレである。
「いやその、傷薬とか?」
「消耗品ったって、そんなに減るはずないよね」
伊織はオドオドと視線を宙に彷徨わせ、しかし続く沈黙に耐えきれずポツリと漏らした。
「ちと、帰りにはがくれとか……」
「ナニソレ! 順平ったら使い込んでるワケ!?」
「メニューは?」
激高するゆかりとは対照的な、妙に冷静な声音。
未だ極寒とは行かないものの涼やかな空気に、ゆかりは思わず頬を引きつらせた。
まさか、また凍夜様が御降臨なさるのでは!?
お怒りモードの恐怖を知る彼女が、今のうちに逃げようかと腰を浮かせかけた、丁度その時。
「……トロ肉しょうゆ。いやマジ悪かったって。一応オレもツキアイとかあるしさ、その分は来月の小遣いで補填――」
「許可」
「はぁ!?」
至極あっさりとした肯定に、ゆかりは勢いよく机に手を付いて立ち上がった。
バンッという激しい音に迷惑気な顔を上げる凍夜へ、鋭い視線を返す。
「どーいうこと!? 全然納得行かないんだけどっ」
「トロ肉しょうゆだからだよ。あれは上がるから」
「…………は?」
ナニが?
そう続ける前に、凍夜はポカンと見下ろしている伊織へ向き直った。
「僕的には、伊織には定食をお薦めするけどね」
「あー、確かにあっちの方が腹に溜まるよな」
「腹より頭に貯めてよね」
「……あ?」
「やっぱりコイン狙っていかないと駄目かなぁ」
意味の分からない凍夜の呟きに、顔を見合わせる二人。
わかつの定食で学力アップ、という噂が事実である事を知るものは少ない……かもしれない。
それにしても、何気に酷い事言ってる……。
「コーヒー淹れるけど、凍夜君も飲む?」
「うん」
「ゆかりッチ、オレもオレも~」
某日夕刻、一階ラウンジ。
夕飯を終えたゆかりは、他のメンツに声を掛けながら奥のカウンターへ歩いていく。
程なくお盆片手に戻ってくると、凍夜はカップ麺を啜る伊織の向かいで、難しい顔をしながら帳面を睨んでいた。
「何ソレ宿題?」
「ううん、家計簿」
「「カケーボぉ!?」」
テーブルに盆を置いたゆかりと伊織の声が見事にハモる。
「う~ん、家計簿っていうより出納帳? 課外活動部の運営資金のやりくりなんだけど、結構出費かさむんだねぇ」
凍夜は数枚のレシートを手から滑り落とすと、シャーペンの先で帳面をトントンつつく。
言葉通りに資金繰りがカツカツなのか、いつも澄ましている彼にしては珍しく眉間に皺を寄せていた。
「強化出来るアクセサリと防具買って、あとは薬品類だろ? もうちょっとタルタロスで稼げると良いんだけどね」
「一応装備は各自でって言われてるけど、結局は軍資金の管理してるのキミだもんね」
ゆかりの言葉に、凍夜の手がピタリと止まった。
「軍資金……」
食べ終えたカップを手にそそくさと立ち上がった伊織の背中に、北風が吹き付けた。
「伊織、貰った軍資金どうしたの?」
「エ?」
「五千円。真田先輩から渡されたろ?」
恐る恐る振り返ってみると、凍夜はレシートを纏め直してステープラで留めている。
日付インデックスを付けた束をせっせと作っていく手並みは、熟練主婦のソレである。
「いやその、傷薬とか?」
「消耗品ったって、そんなに減るはずないよね」
伊織はオドオドと視線を宙に彷徨わせ、しかし続く沈黙に耐えきれずポツリと漏らした。
「ちと、帰りにはがくれとか……」
「ナニソレ! 順平ったら使い込んでるワケ!?」
「メニューは?」
激高するゆかりとは対照的な、妙に冷静な声音。
未だ極寒とは行かないものの涼やかな空気に、ゆかりは思わず頬を引きつらせた。
まさか、また凍夜様が御降臨なさるのでは!?
お怒りモードの恐怖を知る彼女が、今のうちに逃げようかと腰を浮かせかけた、丁度その時。
「……トロ肉しょうゆ。いやマジ悪かったって。一応オレもツキアイとかあるしさ、その分は来月の小遣いで補填――」
「許可」
「はぁ!?」
至極あっさりとした肯定に、ゆかりは勢いよく机に手を付いて立ち上がった。
バンッという激しい音に迷惑気な顔を上げる凍夜へ、鋭い視線を返す。
「どーいうこと!? 全然納得行かないんだけどっ」
「トロ肉しょうゆだからだよ。あれは上がるから」
「…………は?」
ナニが?
そう続ける前に、凍夜はポカンと見下ろしている伊織へ向き直った。
「僕的には、伊織には定食をお薦めするけどね」
「あー、確かにあっちの方が腹に溜まるよな」
「腹より頭に貯めてよね」
「……あ?」
「やっぱりコイン狙っていかないと駄目かなぁ」
意味の分からない凍夜の呟きに、顔を見合わせる二人。
わかつの定食で学力アップ、という噂が事実である事を知るものは少ない……かもしれない。
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