突発やプレイ日記を書き逃げする雑記帳。
未完結品多し。
ネタバレ満載警報発令中~。
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ねこにんスーツ。
それは、ありじごくにんに76,500ガルドで強制的に押し付けられたブツ。
アニスのサイズにピッタリなそれを、しかし試しに着させられた当のアニス本人はご機嫌斜め。
「だっさ~い! こんなガキっぽいの恥ずかしくて着られないよぅ」
「そうかぁ? 結構似合ってると思うけど」
「ルークってば見る目無~い」
皆に頼まれしぶしぶ着てはみたものの、こんな子供っぽさを強調するような服装はアニスの性に合わない。
「やっぱ着替える~~」
「まあ、せっかく可愛らしいのに。残念ですわね」
ナタリア、頬に手を添えおっとりと。
「ええ。中身の黒さも程良く隠されて、なかなか素敵ですよ?」
ジェイド、口元を隠しいつも通りのにこやかな笑み。
「何かトクナガにおんぶされた子トクナガみたいで、和むというか、戦闘意欲が失せるというか……」
ガイ、後頭を軽く撫でつつ、何処か誤魔化すような苦笑い。
「なによぅ、みんなしてさっ! 特に大佐、酷いですぅ」
むくれて頬を膨らますアニスに返るのは和やかな雰囲気の笑い、笑い、笑い。
「ははは、すみません。私とした事が、つい本音が漏れてしまいました」
皆が口々に言いたい放題言っている最中、数歩下がった場所から熱い視線を送る女性が一人。
「可愛い~~……」
敵に対しては一切の情けを掛けない、非情なる軍卒ティア・グランツ。
しかし、頬を染めメロキュンな表情を浮かべる様子からは、普段のクールぶりは窺えない。
(あの格好で、トクナガの上に乗って杖を振り回したり、トクナガの背中にしがみついて振り回されたり……。素敵ぃ)
ねこにんスーツ着用時の戦闘風景を思い浮かべ、うっとりと笑み崩れる。
こんな状態では、自分が戦力にならないと思うのだが、本人はその事実に気付いているのかどうなのか。
「もう、着替えるったら着替える~~っ! ……覗くなよ」
「覗かねぇよっ」
そんなやりとりに現実に立ち返ったティアは、物陰に走り込んで着ぐるみを脱ごうと奮闘するアニスへ、何処かふらついた足取りで近づいた。
「うぅ~~~~、背中のチャックがぁ」
「アニス……」
「あ、ティア手伝ってよぅ。これ、もこもこしてるせいでチャックに手が届かなくてさぁ」
背後に迫るティアの影に、何の疑問も抱かないアニス。
そして――――
「ひぃやぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~~~~……!!」
甲高い少女の悲鳴が、長く長く轟き渡った。
駆けつけた皆の目に飛びこんできたのは、ねこにんアニスを抱きしめたティアの姿。
目が点になった一同(ジェイドを除く)の前で、アニスはガッチリと掴まれたままジタバタと暴れていた。
「は、離して……。熱いぃ~~……」
「ふかふかぁ……」
アニスの主張を完全無視し、恍惚とした表情で着ぐるみをはぐする乙女。
その乱心ぶりからは、普段の……以下略。
「ティ……ティア?」
「もこもこぉ……」
「ティアさ~ん」
「はぅ、幸せぇ……」
既に周囲の雑音さえもティアの耳には届いていない。
ジェイドは、全く相手にされずガックリと項垂れるルークの肩にそっと手を置き、労るような、それでいて何処か底知れない何かを伺わせるような笑みを浮かべた。
「まあ、本人が幸せだと言っているのですから良いじゃありませんか。ティアの事は、彼女の気が済むまでそっとしておいて差し上げましょう」
「そう……だな。そうするか」
「では、その間に晩餐の支度でも致しませんこと?」
「良いねぇ。ここなら、音機関の調理器具ぐらいありそうだ。どんなものを揃えてるのか、ワクワクするぜ」
あっさりと大佐の意見に賛同するバチカル三人組。
大佐を含め四人揃ってそっとその場を後にした。
「私はどうなるのよ~~~~っ! っつーか無視すんなバカヤロウ今に見てろ、月夜ばかりと思うなよ~~~~っ!!」
「そんなところも素敵ぃ……」
すっかり置いてきぼりを喰らったアニスは、声を限りに想いのたけを叫び続けたという。
それは、ありじごくにんに76,500ガルドで強制的に押し付けられたブツ。
アニスのサイズにピッタリなそれを、しかし試しに着させられた当のアニス本人はご機嫌斜め。
「だっさ~い! こんなガキっぽいの恥ずかしくて着られないよぅ」
「そうかぁ? 結構似合ってると思うけど」
「ルークってば見る目無~い」
皆に頼まれしぶしぶ着てはみたものの、こんな子供っぽさを強調するような服装はアニスの性に合わない。
「やっぱ着替える~~」
「まあ、せっかく可愛らしいのに。残念ですわね」
ナタリア、頬に手を添えおっとりと。
「ええ。中身の黒さも程良く隠されて、なかなか素敵ですよ?」
ジェイド、口元を隠しいつも通りのにこやかな笑み。
「何かトクナガにおんぶされた子トクナガみたいで、和むというか、戦闘意欲が失せるというか……」
ガイ、後頭を軽く撫でつつ、何処か誤魔化すような苦笑い。
「なによぅ、みんなしてさっ! 特に大佐、酷いですぅ」
むくれて頬を膨らますアニスに返るのは和やかな雰囲気の笑い、笑い、笑い。
「ははは、すみません。私とした事が、つい本音が漏れてしまいました」
皆が口々に言いたい放題言っている最中、数歩下がった場所から熱い視線を送る女性が一人。
「可愛い~~……」
敵に対しては一切の情けを掛けない、非情なる軍卒ティア・グランツ。
しかし、頬を染めメロキュンな表情を浮かべる様子からは、普段のクールぶりは窺えない。
(あの格好で、トクナガの上に乗って杖を振り回したり、トクナガの背中にしがみついて振り回されたり……。素敵ぃ)
ねこにんスーツ着用時の戦闘風景を思い浮かべ、うっとりと笑み崩れる。
こんな状態では、自分が戦力にならないと思うのだが、本人はその事実に気付いているのかどうなのか。
「もう、着替えるったら着替える~~っ! ……覗くなよ」
「覗かねぇよっ」
そんなやりとりに現実に立ち返ったティアは、物陰に走り込んで着ぐるみを脱ごうと奮闘するアニスへ、何処かふらついた足取りで近づいた。
「うぅ~~~~、背中のチャックがぁ」
「アニス……」
「あ、ティア手伝ってよぅ。これ、もこもこしてるせいでチャックに手が届かなくてさぁ」
背後に迫るティアの影に、何の疑問も抱かないアニス。
そして――――
「ひぃやぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~~~~……!!」
甲高い少女の悲鳴が、長く長く轟き渡った。
駆けつけた皆の目に飛びこんできたのは、ねこにんアニスを抱きしめたティアの姿。
目が点になった一同(ジェイドを除く)の前で、アニスはガッチリと掴まれたままジタバタと暴れていた。
「は、離して……。熱いぃ~~……」
「ふかふかぁ……」
アニスの主張を完全無視し、恍惚とした表情で着ぐるみをはぐする乙女。
その乱心ぶりからは、普段の……以下略。
「ティ……ティア?」
「もこもこぉ……」
「ティアさ~ん」
「はぅ、幸せぇ……」
既に周囲の雑音さえもティアの耳には届いていない。
ジェイドは、全く相手にされずガックリと項垂れるルークの肩にそっと手を置き、労るような、それでいて何処か底知れない何かを伺わせるような笑みを浮かべた。
「まあ、本人が幸せだと言っているのですから良いじゃありませんか。ティアの事は、彼女の気が済むまでそっとしておいて差し上げましょう」
「そう……だな。そうするか」
「では、その間に晩餐の支度でも致しませんこと?」
「良いねぇ。ここなら、音機関の調理器具ぐらいありそうだ。どんなものを揃えてるのか、ワクワクするぜ」
あっさりと大佐の意見に賛同するバチカル三人組。
大佐を含め四人揃ってそっとその場を後にした。
「私はどうなるのよ~~~~っ! っつーか無視すんなバカヤロウ今に見てろ、月夜ばかりと思うなよ~~~~っ!!」
「そんなところも素敵ぃ……」
すっかり置いてきぼりを喰らったアニスは、声を限りに想いのたけを叫び続けたという。
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