突発やプレイ日記を書き逃げする雑記帳。
未完結品多し。
ネタバレ満載警報発令中~。
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七夕なので。
世界設定は……この際無視♪
そもそも捏造パラレルの番外ですし。
都合上、七夕……の導師執務室。
「ササ取ってきたよ~」
「アリエッタが選んだのっ。フローリアン返してぇ」
じゃれる子犬二匹へと顔を向けたのは、二人の導師とシンク、それからアニスの計四人。
アリエッタの声に書類から顔を上げた上のイオンは、サイン済みの書類をシンクに渡し、頬杖付いてアリエッタに微笑みかけた。
「ご苦労様、アリエッタ。荷物はそいつに持たせておけばいいよ。笹の葉で手を切ったら大変だからね」
「うんっ」
長兄の言葉に機嫌を直したアリエッタは、さっさと長兄の元へ駆けつけた。
あまり遠回しでもなく“荷物持ち”呼ばわりされた末弟は、別段気にも止めずキョロキョロ辺りを見回している。
「ねえ、これどこに飾るのぉ?」
「あっちの角だよ。葉っぱ散らかさないでよね」
「分かってる~」
大振りな笹をザラザラと振りながら指定した角へと走る末弟の背に疲れ気味の溜息を零し、シンクは他の二組へと視線を移した。
長兄の椅子の肘掛けにしがみついて頭を撫でて貰っているアリエッタ……は、まあいいとして。
シンクが目を留めたのは、下のイオンとアニスの二人組。
イオンと談笑しながら忙しなく動いているアニスの様子が、どうにも気になる。
「何やってんのさ?」
傍へと近付いてきたシンクの声に、二人揃って振り返る。
アニスの手には、色とりどりの紙束と、羽根ペン。
「何って。七夕って言ったら、やること一つでしょ~?」
「願い事を短冊に書いて、笹に吊すんですよ。シンクもどうですか?」
わざわざ聞くなと言いたげなアニスの隣で、にこにこと笑いかけるイオン。
確かにシンクだって七夕の習わしくらい(話の都合上)知ってはいるが……。
「こんな思いっきり人目に触れるところに自分の願いを晒すなんて、凄い度胸だよね。ある意味尊敬するよ」
「ぶ~ぶ~、夢がな~いっ」
「まあ、願い事によっては恥ずかしいですよね」
むくれるアニス。
苦笑を返すイオン。
シンクは腕組みし、小馬鹿にしたような視線をアニスへ向けた。
「そもそもアニスの願いなんか、書くまでもないしさ」
「なによぉ、他人を単細胞みたいに――」
「お金持ちになれますように」
「贅沢な暮らしが出来ますように」
「玉の輿に乗れますように」
「…………」
長兄次兄三男の同時攻撃に、流石のアニスも二の句が継げず固まってしまった。
末弟は、笹の傍でキョトンと首を傾げている。
「アリエッタね、イオン様と一緒にいられますようにって書くの」
「じゃあ、僕はアリエッタと一緒に居られますようにって書こうかな」
石になったアニスから大分離れた場所で別次元の話が展開され始めたが、それはスルー。
数十秒後にやっと再起動したアニスは、掠れた声で呟いた。
「ち……違うもん」
「「何処が?」」
即座にツッコミ入れたのは、別次元の壁を越えてきた上のイオンと、呆れたように見下ろすシンク。
下のイオンは賢明にも沈黙を守っている。
「違うったら違うのっ! も~お、みんなして何言ってくれるかなぁ!?」
ぶんむくれてわめき散らすアニスの声に、他の面々の笑い声が唱和する。
結局、何故か炙り出し仕様にするという話に落ち着き、パッと見には何も書かれていない短冊達が笹を賑やかに飾り立てた。
彼等がそれぞれどんな願いを書いたのかは……秘密。
世界設定は……この際無視♪
そもそも捏造パラレルの番外ですし。
都合上、七夕……の導師執務室。
「ササ取ってきたよ~」
「アリエッタが選んだのっ。フローリアン返してぇ」
じゃれる子犬二匹へと顔を向けたのは、二人の導師とシンク、それからアニスの計四人。
アリエッタの声に書類から顔を上げた上のイオンは、サイン済みの書類をシンクに渡し、頬杖付いてアリエッタに微笑みかけた。
「ご苦労様、アリエッタ。荷物はそいつに持たせておけばいいよ。笹の葉で手を切ったら大変だからね」
「うんっ」
長兄の言葉に機嫌を直したアリエッタは、さっさと長兄の元へ駆けつけた。
あまり遠回しでもなく“荷物持ち”呼ばわりされた末弟は、別段気にも止めずキョロキョロ辺りを見回している。
「ねえ、これどこに飾るのぉ?」
「あっちの角だよ。葉っぱ散らかさないでよね」
「分かってる~」
大振りな笹をザラザラと振りながら指定した角へと走る末弟の背に疲れ気味の溜息を零し、シンクは他の二組へと視線を移した。
長兄の椅子の肘掛けにしがみついて頭を撫でて貰っているアリエッタ……は、まあいいとして。
シンクが目を留めたのは、下のイオンとアニスの二人組。
イオンと談笑しながら忙しなく動いているアニスの様子が、どうにも気になる。
「何やってんのさ?」
傍へと近付いてきたシンクの声に、二人揃って振り返る。
アニスの手には、色とりどりの紙束と、羽根ペン。
「何って。七夕って言ったら、やること一つでしょ~?」
「願い事を短冊に書いて、笹に吊すんですよ。シンクもどうですか?」
わざわざ聞くなと言いたげなアニスの隣で、にこにこと笑いかけるイオン。
確かにシンクだって七夕の習わしくらい(話の都合上)知ってはいるが……。
「こんな思いっきり人目に触れるところに自分の願いを晒すなんて、凄い度胸だよね。ある意味尊敬するよ」
「ぶ~ぶ~、夢がな~いっ」
「まあ、願い事によっては恥ずかしいですよね」
むくれるアニス。
苦笑を返すイオン。
シンクは腕組みし、小馬鹿にしたような視線をアニスへ向けた。
「そもそもアニスの願いなんか、書くまでもないしさ」
「なによぉ、他人を単細胞みたいに――」
「お金持ちになれますように」
「贅沢な暮らしが出来ますように」
「玉の輿に乗れますように」
「…………」
長兄次兄三男の同時攻撃に、流石のアニスも二の句が継げず固まってしまった。
末弟は、笹の傍でキョトンと首を傾げている。
「アリエッタね、イオン様と一緒にいられますようにって書くの」
「じゃあ、僕はアリエッタと一緒に居られますようにって書こうかな」
石になったアニスから大分離れた場所で別次元の話が展開され始めたが、それはスルー。
数十秒後にやっと再起動したアニスは、掠れた声で呟いた。
「ち……違うもん」
「「何処が?」」
即座にツッコミ入れたのは、別次元の壁を越えてきた上のイオンと、呆れたように見下ろすシンク。
下のイオンは賢明にも沈黙を守っている。
「違うったら違うのっ! も~お、みんなして何言ってくれるかなぁ!?」
ぶんむくれてわめき散らすアニスの声に、他の面々の笑い声が唱和する。
結局、何故か炙り出し仕様にするという話に落ち着き、パッと見には何も書かれていない短冊達が笹を賑やかに飾り立てた。
彼等がそれぞれどんな願いを書いたのかは……秘密。
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